今月卒業式を迎える方は、ご卒業おめでとうございます!
2020年は、新型ウィルス流行のため全国にて【卒業式】の中止、参加者限定の開催が相次いでいますね……。
人生の節目となるイベントだけに、なんとも痛ましい事態ではありますが、せめて映画に描かれた「卒業」で卒業式前後の空気を満喫してみませんか?
また卒業とは縁遠くなってしまった社会人の方も、「あの頃」の空気に少し触れるだけで、なんだかパワーがみなぎってくるもの。
そこで本稿では映画マニア3名の方に「卒業」を描いた映画を厳選しておすすめしていただきました。
すでにオーソドックスな卒業モノは他サイトの記事にて紹介されていますので、本稿では映画マニアならではのちょっとDEEPなおすすめになっています!
もちろん定番中の定番ダスティン・ホフマン主演の『卒業』は出てきません……!
それではまいります。
目次
映画マニアが選ぶDEEPな「卒業」映画選
全女子が震えた!『シーズ・オール・ザット』(1999年/洋画)

男の子が仲間内での賭けで、地味な女の子をオトしてプロムにいけるかというのをきっかけに2人は接近し、次第にお互いに惹かれていくありがちなアメリカンラブストーリーだけど、心が暖まります。
なによりも主演のレイチェルリー・クックがとてもかわいく魅力的です。エンディングの音楽もいい」
プロムとはアメリカやカナダで卒業シーズンに行われるパーティのことで、ここにいい感じの異性と一緒に行けるかどうかがリア充/非リアの明確な分水嶺になるという、おそろしいダンスパーティです。
そこにベタな少女漫画的設定を放り込んだらどうなるか?
気になるでしょう?卒業ものはまず前菜として、どストレートなものがほしくなりますよね!
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おっさn……いやこれがアオハルだ!『ジャック』(1996年/洋画)

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自分が小学生の時にも、よくこんなバカなことしたもんだなとクスッとくるものがあり懐かしさが爆発します。
時は流れて、18歳になったジャック(見た目は72歳?)と成長した仲間達と迎えるラストシーンの高校の卒業式は涙が出るほど感動する」
主演がロビン・ウィリアムズなので、コミカルなタッチで映画は進みながらも、深いテーマが隠されています。
ぜひその目でお確かめあれ!
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※iTunes Store決済でParaviベーシックプランに契約した場合の月額利用料金は1,050円(税込)です
孤高だけどわかる…『イントゥ・ザ・ワイルド』(2007年/洋画)

裕福で恵まれた環境だけど、物質主義の社会、世間体を異常に気にする両親、家族の秘密などに嫌悪感や違和感を感じて、自分をまとっている全てのものを捨てて自分の独りの力を試す旅に挑戦する青年の姿に人生観を変えさせられる映画だと思います。
その旅で青年の気づいたものを知ったときにとても感動します」
同級生にこういう人ひとりはいませんでした……?進路未定、希望も未定のまま卒業式を迎えちゃう人。
でも本当に素直になったとき、この青年の心情は理解できないものではないんですよね。
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30~40代は笑いとハンカチのご用意を。『SUNNY 強い気持ち、強い愛』(2018年/邦画)

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再会した友達である芹香から「余命1ヶ月」と聞いた主人公奈美は、芹香の「死ぬ前に皆ともう一度会いたい」という願いを叶えようとする。
しかし友達グループのメンバー各々が問題を抱える癖のある大人に成長していた。
奈美が過去と今を通して、目の前の問題に奮闘する姿が面白い。
「卒業」というテーマは「終わりでもあり、同時に始まり」と思っていて、今まで閉じこもっていた自分の殻を芹香と過去のキャストを通じてそれぞれが自分なりに打ち破る構成が面白く感じた。
同時に90年代はドストライクだったので当時の「コギャル」等の流行・Jpopsも懐かしく思えて素直に見れるのが好印象」
卒業前の人生と卒業後の人生。
この間にあるものは切断なのか、延長なのか?そんなことを考えながら、キャストの眉毛の細さを確認してください。
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教師の目から見た「卒業」を描く『チップス先生さようなら』(1939年/洋画)

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そこから彼は数多くの生徒を卒業させていくわけですが、古い因習に捕らわれた時代、戦争の影が近づく時代、それぞれに教えた生徒や、当時の学校のエピソードなどが淡々と綴られていくという作品です。
長く教壇に立った教師の側から見た、さまざまな“卒業”が描かれているという点でユニークな作品ですね。
25歳から83歳までのチップス先生を演じたのは、当時34歳のロバート・ドーナット。
この作品の名演技で『風と共に去りぬ』のクラーク・ゲーブルら錚々たる候補者を抑えて、見事この年のアカデミー主演男優賞を受賞しています」
本作は1969年にリメイクされたものもありますが、今回の選ではオリジナルの1939年制作の『チップス先生さようなら』です。
世の中の先生って卒業式にどういう心境で臨むのでしょうかね?気になります。
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卒業しても変われない/変わらない……『ゴーストワールド』(2001年/アメリカ映画)

たまたま知り合ったレコード・コレクターのオヤジ(スティーブ・ブシェミ!)と、イーニドがただならぬ関係に発展しそうになったりと、何だかハラハラしてしまいます。
やがてレベッカが働き始めると、どうしても社会と馴染めない(馴染もうとしない)イーニドとの間には亀裂が入って……という、現代日本にこそ響きそうな物語でもあります。
タイトルの「ゴーストワールド」には、何物でもない「ゴースト」という意味。そしてもうひとつ「この世の世界ではない」は意味が含まれていますが、それは……」
卒業したらみんなとも、これまでの自分ともサヨナラだ!なんて感極まっていたはずなのに、変わらない日常、なにも変われない自分に直面したことってありませんか?
そんな方にはこの作品の空気はとっても居心地のいいものとなるでしょう。
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今回の選者紹介



まとめ
以上、映画マニアがおすすめするちょっとDEEPな卒業映画をご紹介しました。
何本の作品を観たことがあったでしょうか?
まだ観てない作品があった方は、いまこのタイミングだからこそ浸れる卒業映画を1本ご覧になってみてはいかがでしょうか