2019年4月から1年間にわたって放送される帯ドラマ「やすらぎの刻~道」をご存知ですか?
2017年4月~9月に放送され大好評だった「やすらぎの郷」が帰ってきます!
「やすらぎの郷」はテレビ関係の“業界人”だけが入居を許された老人ホームの様子を描いた物語です。
今回はその続編はもちろん、主人公であった脚本家・菊村栄(きくむらさかえ)が執筆するシナリオ『道』にもフォーカスをあてた内容になっています!
前作を観ていた人はもちろん、観ていなかった人も楽しめること間違いなし!
今回はそんな放送期間1年間にわたる超大作帯ドラマ「やすらぎの刻~道」を、前作の「やすらぎの郷」を復習しながらご紹介します!
目次
続編だけじゃない!ドラマ「やすらぎの刻~道」とは?
ドラマの舞台となる「やすらぎの郷 La Strada」は、テレビ黄金期に活躍した“テレビ人”のみが入居を許された老人ホーム。
テレビ業界でも都市伝説のように語られていたその施設は、海沿いの広大な敷地の中にひっそりと存在していました。
入居者は食費や光熱費の負担は一切なし、おまけに食堂や温泉、スポーツジムなどさまざま設備が充実している、まさに夢のような施設です。
テレビ黄金期に大活躍した脚本家・菊村栄は、妻に先立たれたことをきっかけにこの老人ホームに入居します。
2017年に放送されたドラマ「やすらぎの郷」では、そんな菊村を中心とした元業界人たちが繰り広げる、笑いあり涙ありの出来事が描かれていました。
そして来春4月から放送される「やすらぎの刻~道」は、やすらぎの郷 La Stradaの入居者たちの物語はもちろん、脚本家である菊村が執筆した「道」も映像化されます!
新ドラマ「道」は、山梨県のとある村に住む1組の夫婦の生涯をつづった作品。
「ふるさと」をテーマに、戦中・戦後・平成と移り変わる時代の変遷を丁寧に描いています。
新たな入居者を迎えたやすらぎの郷の物語も、時代の流れをリアルにつづった「道」も楽しめる豪華な作品になりそうです。
4月のドラマ開始に期待が膨らみますね!
前作でもおなじみ!名優ぞろいの登場人物
ドラマ「やすらぎの刻~道」では、石坂浩二さんや浅丘ルリ子さんなど、前作でもおなじみの名優が顔をそろえます。
ここで、前作「やすらぎの郷」の主要な登場人物をおさらいしておきましょう!
菊村栄(きくむらさかえ)演:石坂浩二
テレビ黄金期に数多くのヒットドラマを生み出した脚本家。
認知症の妻をなくし、「やすらぎの郷 La Strada」の203号室に入居することになりました。
白川冴子(しらかわさえこ)演:浅丘ルリ子
「緑の天使」でデビューを果たして以来、“お嬢”と呼ばれる国民的大女優に。
現在は「やすらぎの郷 La Strada」の108号室に住んでいます。
大女優ゆえのわがままさからか、住人とのトラブルが多いです。
水谷マヤ(みずたにまや)演:加賀まりこ
16歳のころ「青い果実」でデビューした大女優。
現在は「やすらぎの郷 La Strada」の106号室に住んでいます。
口は悪いですが、本人に悪気はありません。
今作のみどころ!「道」の登場人物
ドラマ「やすらぎの刻~道」で忘れてはいけないのが、ドラマ内の主人公・菊村が執筆した物語「道」ですよね。
ここではそんな「道」の登場人物をご紹介します!
根来公平(ねごろこうへい)演:風間俊介/橋爪功
山梨のとある村で暮らす、養蚕農家の四男。
幼少期から何かとついていないことが多かったからか、13歳にして「人生は上手くいかないもの」と達観しています。
そんな公平も、ある日突然家族に加わった少女に恋をしてしまう・・・?
根来公次(ねごろこうじ)演:宮田俊哉(Kis-My-Ft2)
根来家の次男で、公平の兄。
口下手なところもありますが、よく働く家族思いのやさしい男です。
根来アヤ(ねごろあや)演:岸本加世子
公平と公次の母。
四男二女を育てる、おおらかな母です。
根来鉄兵(ねごろてっぺい)演:平山浩行
根来家の本家の長男。
公平や公次にはいとこにあたります。
炭焼きと猟師をしており、母と2人で暮らしています。
少しけんかっ早いですが、頼れる兄貴的な存在です。
1年間におよぶ大作を見逃すな!「やすらぎの刻~道」のみどころ
「やすらぎの刻~道」は最近のドラマには珍しい、約1年間にわたっての放送となります。
しかも1回あたりの放送時間は20分。
普通のドラマでも1クール(3ヵ月)、朝ドラでも1回15分放送が常識となっている中でこのボリュームは、かなりチャレンジングな姿勢ですよね。
そんな超大作の「やすらぎの刻~道」のみどころはやはり、並行する2つのストーリーです。
老人ホームでの菊村たちの人間模様と、その菊村が考えたドラマ。
単に2つの別ストーリーとして観るのもいいですが、菊村のバックグラウンドや人生観がどのように脚本に反映されているのか、2つのストーリーの関連性を考えながら観るのもおもしろいですよね。
たとえば、前作「やすらぎの郷」の第63回で菊村はこんなことを語っています。
「今のホン屋(脚本家)は人を書くことより筋を書くことが大事だと勘違いしている。視聴者は筋より人間を描くことを求めているんだけどな」
この発言からすると、「道」はストーリー性よりも登場人物の人間性にスポットを当てた作品になりそうです。
かつては人気脚本家、今は妻に先立たれて第二の人生を迎えた菊村という人間がどのような作品を生み出すのか、ぜひ注目してみてくださいね。
前作「やすらぎの郷」人気の理由は?
前作の「やすらぎの郷」ですが、視聴率は初回が8.7%、その後も5~7%と、お昼の時間帯としては好調な人気番組でした。
では、その人気の理由はどこにあったのでしょうか?
キャストが豪華
まず挙げられるのが、なんといってもキャストが豪華であること!
石田浩二さんや、浅丘ルリ子さん、有馬稲子さん、五月みどりさんなど、昭和の大スターが勢ぞろいのキャスティングに、当初は「昼のドラマなのに、豪華すぎやしないか!?」なんて声も多く挙がっていました。
さらに、主題歌は中島みゆきさん。
脚本家からキャスト、主題歌を歌う歌手まで豪華すぎるこの作品。
注目されて当然ですね。
ちなみに今作「やすらぎの刻~道」も、主題歌は中島みゆきさんが担当しています!
ターゲットをシニア層に絞った
近頃、若者向けのドラマが多く放送される中、大人の大人による、大人のためのシルバータイムドラマというコンセプトを掲げていたドラマ「やすらぎの郷」。
近年NHKの朝ドラが高視聴率を記録していることから、シニア層を狙ったそうです。
結果的に、お昼時間帯でも高視聴率となり、シニアの心をがっちりつかみました。
テレビのタブーに切り込む!踏み込んだシーンが爽快
「やすらぎの郷」で特徴的なのは、バッシングがきそうな内容にも臆さず切り込んでいるところ!
例えば、最近あまり見なくなった喫煙シーン。
主人公の菊村は堂々と煙草を吸っています。
また息子から禁煙をすすめられても「うるさい。タバコのおかげで俺がどれだけ作品を書いてこられたか!」と怒鳴ります。
このドラマの脚本家である倉本聰さんも、かなりの愛煙家であるようで、近頃の差別とも思える喫煙者バッシングには疑問を呈しています。
他にも大御所・倉本聰さんだからこそ切り込めるテレビ業界の裏側やタブーのネタを取り扱っています。
そんな思い切りの良さが、人気を集めた一因になっているかもしれませんね。
今作の「やすらぎの刻~道」も期待です!
作品情報
今回は2019年4月スタートのドラマ「やすらぎの刻~道」についてご紹介しました。
このドラマは、前作の続編となる、老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」を中心とした物語と、主人公が執筆した物語「道」の2本立てとなっています。
豪華俳優陣の演技に注目ですね!
また、死が近づく年齢となった主人公・菊村たちの悩みや決断は心にグッとくるものがあるかもしれません。
どの年齢層の方でも違った視点から楽しめる作品になっていると思うので、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
放送期間 | 2019年4月~ |
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放送時間 | 毎週月曜~金曜昼12:30~ |
キャスト | 脚本:倉本聰 主演:石坂浩二 |
制作 | テレビ朝日 |
主題歌 | 中島みゆき『進化樹』『離郷の歌』 |
公式サイト | https://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginotoki/#/?category=drama |
関連作品 | ドラマ『やすらぎの郷』 |